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2階では命守れない可能性も? 九州は温暖化最前線 新たな避難「文化」を

「九州は東シナ海に面しているので、残念ながら今後もっと豪雨が増える」。東大の気象学者、中村尚教授に、そう伺いました。  

 

東シナ海は全球平均より速いペースで温暖化しており、暖候期における集中豪雨のリスク増大、つまり雨量や発生頻度の増加、発生時期の拡大などが予想される」そうです。九州は温暖化の最前線にいます。「夜間は昼間より雲が下がるので降水量が増える」ともおっしゃっていました。  今回の豪雨の雨量が予測を大きく超えたことについて、気象庁長官は「記憶にないほど梅雨前線が長期停滞した」ことも原因に上げています。であれば、過去の降水量に基づき整備した河川堤防やダムなどのインフラで治水に立ち向かう考え方では、もはや間に合わないことを意味します。 

 

球磨川流域では、個人の住宅の備えも進んでいました。建築学会の報告では流域では流水の水圧を逃すように、1階はピロティ式で2階から上が住まいという家が多くありました。3階建ても多く、川の反対側に階段を外付けし、屋根の上で浸水から身を守るよう設計されているのにも驚きました。さらに、流された人の救助用に洗濯ざおを屋上に備えているのです。それでも3階建てに住んでいた男性は「浸水のスピードが速くて屋根の上でなんとか命を守った」とのこと。  

 

テレビ中継で耳にする「2階以上の部屋に逃げて」というアナウンスを、災害研究者として不適切に感じていました。もう2階では助からないほどの豪雨が頻発しています。何かで防ぐ、危機がギリギリに迫ってから避難―それでは対処が難しい現実を改めて突き付けられています。逃げずに済む安全な土地は狭い日本には少ないからです。  

 

明るいうちの早めの避難を、空振りでも無駄足と思わず、お金のかからない一番安全で賢明な手段だと受け止める文化を、醸成することが課題です。

 

◆備えのポイント

 避難のきっかけにする事象や基準を、ご家族や近所で持ち寄りシェアしましょう。例えば雨垂れの音がこれまでより大きい、近所の排水ポンプ場などが冠水しそうなど。地面に亀裂が生じたといった土砂災害の七つの前兆なども検討してください。球磨川流域では日頃から2階に荷物を置き、1階では最低限の生活物資で暮らしていたそうです。

ーyahooニュースより

 

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年々豪雨の頻度と降水量が増えてきていますね。

 

「去年も大丈夫だったから今年も大丈夫だろう」

という考えはもう通用しないのかもしれません。

 

私の祖母の家は田舎にあり、たびたび豪雨に見舞われています。

幸い祖母の家は高台に位置しているので、水害に遭ったことは一度もありません。

しかし毎年心配しています。

祖母には豪雨が来る前に避難するように毎回言っているのですが、祖母はとても頑固な人で一度も避難したことはありません。

「ずっと生きてきた家と共に人生が終わるならそれでいい!」と言うのが口癖です。

 

ニュースで豪雨での死亡事故を目にするたび、もっと早く非難しておけばよかったのにと毎回思うのですが、祖母のように避難したくない人、家から離れたくない人は一定数いるのだろうなと思っています。

 

私は家には全くこだわりはありませんが(両親の都合で人一倍引越しを経験したこともあり)、私も祖母の年齢になる頃には祖母のような考えになってしまう可能性もあるのかもしれないと思っています。

 

もしも年を重ねるごとに家に執着するようになってしまうのなら、災害のリスクが少ない家選びをしなくてはと思っています。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。